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バルキングについて

こんにちは、長井です。

メンテナンス訪問で排水処理場を伺うと、何度か沈殿槽に浮遊物が浮いていることに遭遇したことがあります。そこで、今回は沈殿槽で起こる問題について、ご紹介しようと思います。

現在、生物処理であり、最も普及しているのは活性汚泥法です。活性汚泥法は分解微生物を含む汚泥を曝気槽に入れ、好気的条件にすることで、排水を活性汚泥微生物活性により処理します。その後、沈殿槽で汚泥が沈降し、上澄水を放流するという方式です。

しかし、この活性汚泥法には1つ問題があります。それはバルキング現象です。バルキングとは沈殿槽で沈降し、圧密されるはずの汚泥が沈降せず、汚泥と上澄水が上手く分離できなくなる現象です。汚泥が分離できないため、汚泥が溢れ出してしまい(キャリーオーバー)、結果的に処理水の水質を悪化させてしまいます。

このバルキングの原因にはまず、糸状菌の異常増殖によるものがあります。このことについてご説明しようと思います

糸状菌は顕微鏡写真でも見えるように糸状の菌糸を伸ばします。糸状菌は増殖すると、汚泥と絡み合い、浮遊物になります。よって、汚泥は沈降も圧密もせず、上澄水と分離できなくなるということです。糸状菌増殖の原因は排水原水の栄養不足、投入BODの過負荷、曝気槽の溶存酸素(DO)不足、生物活動を阻害する薬剤の流入などが考えられます。

弊社のメンテナンスでは、バルキングなど排水処理で問題が起きた場合、迅速に対応し、原因追及、問題解決に取り組みます。上記のバルキングなど、排水処理で問題でお悩みの方は、お気軽に弊社までお問い合わせください。

こんにちは、長井です。

先日、当社が手掛けているある食品工場へ排水処理場のメンテナンス訪問に行ってきました。現場は、前回と変わらず問題ない状態で推移しています。以前の課題であった沈殿槽に汚泥が浮く、悪臭が発生するといったトラブルは解決されており、問題はありませんでした。

今回は20年間以上の排水処理のご経験があり、今後、弊社の仕事をサポートして頂ける方が同行し、現場で弊社の排水処理システムを紹介しました。

沈殿槽を見るとすぐに、「よく微生物が働いているときのにおいがする」、「食品工場でこんなににおいがしないのはスゴイ!」などと言われていました。長年排水処理に関わっている方から見ても、弊社のシステムは性能が高いようです。

私は、他の工場の排水施設を訪問したことがないため、弊社メンテナンスの現場の状況が一般的なものだと思っていましたが、弊社が手掛けている排水処理は、他の弊社が携わっていない処理場に比べて性能が高いのだと知りました。

この仕事に携わって1年ほどになりますが、私は処理に困っている排水処理場や他の排水処理法の現場は知りません。今後はいろいろな現場を見ていき、排水処理の現状と問題を学び、排水処理で困っている方々に対し、すぐに対応できるように努めていきたいです。

 

工場排水処理には、毎日、多量の水が使用され排水処理が行われております。

放流水には各地域で放流規準があり、その規準を充たすために、工場側では様々な努力が行われております。結果、その副産物として多量の汚泥が発生しており、これを処理するために、多額の経費を費やしているのが現状です。

現在、その汚泥処理費用を何とか削減したいという要望が多数寄せられており、当社では、それらの御要望に敏速に答えるべく、丁寧に対応をさせていただいております。

当方で推奨している、オーダーメイド微生物処理法[BJシステム]では、それぞれの汚れを分解する微生物を、個々に開発して現場に導入していく方法で、この方法は当社独自の技術でありますので、皆さまには大変喜んでいただいております。このオーダーメイド微生物浄化法は、各工場の排水を分解できる微生物を開発して、現場に入れていく方法なので、確実に浄化が行われ(最高BOD、n-Hex99%減少)、放流規準をクリアできるようにしています。しかもそのオーダーメイド微生物の開発期間は、平均1ヶ月程度で、その成果を報告することができるのです。

この結果、汚泥発生量は格段に減少し、汚泥を処理する費用の大幅削減が可能となるわけです。

当社では、このオーダーメイド微生物浄化法を、一人でも多くの方々に知っていただき、この技術を利用していただきたいと思っています。必ず御社工場の大幅な経費削減を実現いたします。

汚泥は50~90パーセントの大幅削減ができます。また、このオーダーメイド微生物浄化法は、活性汚泥法で行われている工場でも、既存設備の改良・改造にも対応して付設することができます。また、高濃度、BOD3000以上の排水でも、容易に分解処理を可能としています。したがって、加圧浮上装置に頼ることなく、この開発した微生物で排水処理ができるのです。

処理コストが大幅削減できるこの微生物浄化法をどうぞご利用ください。また、お気軽にご相談ください。

以下、最近の事例の中で経費削減例を記載します。

排水処理費用削減[コストダウン] 例

精肉会社

5000万円/年

300t/d

でんぷん処理工場

1293万円/年

100t/d

金属加工工場

89万円/年

100t/d

 (n-Hex 160mg/l → <1mg/l)

調味料工場

580万円/年

50t/d

 

排水処理の最終産物

こんにちは、長井です。

前回の「汚泥減容」に引き続き、汚泥減容に関する実験についてご紹介します。
排水を生物処理すると汚泥が発生し、弊社の微生物を使用するとその汚泥発生量が少量になることは、前回ご紹介させていただきました。

しかし、そこで疑問になるのは、「減少した汚泥はどこに消えたのか」ということです。
そこにあった物質がパッと消えることはありません。何か別のものとしてどこかへ移動するのです。

排水中で微生物が分解できる汚濁物質は主に有機物です。微生物が有機物を分解すると、最終的には、二酸化炭素、水、アンモニア、硝酸塩、リン酸などの無機物になります。二酸化炭素やアンモニアは気体として気中に逃げていきます。また、水も汚泥とはなりません。よって、汚泥は分解され、違う形で排水中から出ていくため、汚泥が減少するのです。

先日、それを確かめようと実験してみました。
実験では、前回の製油工場の排水を用い、微生物処理前と処理後の気中の二酸化炭素濃度を測定しました。
結果は、微生物処理後の方が気中の二酸化炭素濃度は著しく増加していました。確認のために排水中の全有機炭素(TOC)濃度も測定したのですが、こちらは処理前に比べ、処理後の方が減少していました。このことから、排水中の有機物が微生物により二酸化炭素などの他の物質に分解されて、排水中から出ていくために、汚泥として残らず、結果的に汚泥減容につながることが明らかとなりました。

汚泥減容

こんにちは、長井です。
弊社では微生物とBio-RESEシステムを使うことによって汚泥の発生量が減少するとご紹介させていただいております。そこで今回は汚泥減容についてお話ししたいと思います。

ある製油工場でBio-RESEシステム導入の現地テストを行っていました。

現地テスト中、排水を処理しても、ほとんど汚泥が発生せず、汚泥を引き抜くことはありませんでした。
従来の活性汚泥処理では、BOD(生物学的酸素要求量)を減少させると、その代わりに汚泥として転換されます。よって、排水を処理する度に汚泥が蓄積し、系外へ引き抜く必要が出てきます。一般的にBODの汚泥への転換率は50%程度となっています。

しかし、現地テストでは汚泥の発生量はきわめて少なかったため、データをもとにBODの汚泥への転換率を求めると、約3%と非常に小さい値となりました。
一般的な転換率と比べても、あまりにも小さい数値だったため、最初は計算間違いじゃないかと思い、何度か確かめてみましたが、本当でした。排水中に含まれる基質にあった微生物を用いればここまで浄化できるのだということを実感しました。

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