微生物は地球上の初の生命体です。36億年前に地球に生命をもたらし、今なおその命を存続させています。
私は縁あって、微生物の研究者となり、微生物を紐解くうちに、微生物から多くを教えられました。
微生物は、肉眼では見えないために、多くの誤解を受けています。が、実はとてつもない大仕事をやり遂げているのです。
その一つが地球の環境浄化です。つまり、地球上のあらゆるものを分解して、無機物に代えています。
その恩恵を得ているのが植物。それを糧として生命を維持している者が動物。そして、それらの命の終焉時に活躍するのがまた、微生物なのです。
このように微生物は、地球の生命を支え、また、分解者として働き、地球上を浄化しているのです。
自然界では、この植物・動物・微生物の三者が、それぞれに活躍し、循環していることが、地球上の生命維持に不可欠の条件なのです。
ところが、近年、人々は、この自然界の循環能力を超える生産物を作り出しました。
人が創造したその生産物は、人によって処理するべく、化石エネルギーを使って燃焼させたり、地下に埋葬させて処理をしてきました。
結果地球は、生命維持が疑問視される程、温暖化に突入しています。
もう一度、自然の摂理を見直してください。地球には分解者(微生物)がいます。
私は、長年の微生物研究の中で、「微生物は、対象によって異なる分解能力を発揮する事」を知り、その微生物を適材適所に活躍させることで、地球環境を、驚異的に改善させ得ることを発見しました。
これが、当方の「Bio-RESE SYSTEM」です。
バイオレメヂエーション(微生物による環境修復)は、自然に学んだ浄化法であり、その微生物の能力を研究することで、浄化速度、分解能力を高め高度な汚染にも対応が可能となりました。
そして、24年の歳月の中で、数々の実績を積んでまいりました。
しかし、全体としては、まだまだ、微々たるものです。
この事業は、個々の企業が取り込むのでは、遅々として進みません。
大掛かりに国、自治体が、取り組まねばならないほど地球汚染は急速に進んでいるのです。
今後は、人類の残した負の遺産を、自然浄化をモデルにした地球にやさしい方法で、強力に分解、浄化を進めていっていただきたいと念じています。
大阪生物環境科学研究所
所長 理学博士