塩分濃度の高い調味液原水の処理
食品工場の排水処理は、臭気と塩分濃度の高い調味液原水が課題となるケースが多く見受けられます。
和歌山にある食品工場-紀の国食品様-の梅干し製造工場の場合、弊社、Bio-RESEシステムを導入する前は、梅干し製造の為の使用済み調味液の原水をそのまま廃棄物として廃棄していたので、廃棄に掛かる経費が多額になり困ってらっしゃいました。
Bio-RESEシステム導入のメリット
調味液は塩分が20%と高く、BODが180,000ppmと高濃度なので排水処理が難しいのですが、微生物の力を最大限引き出すことで加圧浮上装置を使わずに処理が可能となります。
また、凝集剤をほとんど使うことなく、排水を処理するのでランニングコストを大幅にカットすることが可能です。
紀の国食品様のケース
紀の国食品様のケースでは、工場の排水処理に空きがなかったため、排水処理設備の横にバイオリアクター(微生物の住みか)を設置しました。調味液はpH等を調整され、バイオリアクターにて処理が進められた後、工場排水と混合されて処理される方法をとっています。
ここでは微生物の住みかとなる流動担体を付加した水槽を経て、排水処理が進められます。
下図は、沈殿槽に溜まった水の写真です。汚泥の発生量は少量で、何より食品工場の排水で問題になりやすい臭気もほとんど気にならない程度のものでした。