油分の微生物排水処理
製油工場の排水は、多くは通常の活性汚泥法では処理が出来ないため、凝集剤、凝集助剤を利用した加圧浮上処理がおこなわれています。また、その後に活性汚泥法を行い処理をおこなう場合もあります。多くは前の加圧浮上装置で固形分を除去するという「分離」する方法がとられていました。
この方法だと、
- 凝集剤などの薬品コストが掛かる点
- 加圧浮上装置など分離装置の維持コストがかかる点
- 多量の汚泥が発生するので、汚泥の処理コストがかかる点
- 汚泥を処理したり、活性汚泥を管理する為に人手が必要となる点、また、汚泥の腐敗に伴う臭気の問題
など、さまざまな問題がありました。
Bio-RESEシステム導入のメリット
弊社のBio-RESEシステムを導入した製油工場では、その生産工程で出される成分や、生産工程の洗浄の際に排水される油分等を個々に分解するのに最適な微生物を個別開発し、導入することでBOD・SSの浄化率はそのままに、油分をほぼすべて分解することに成功しました。その結果、汚泥の発生量をほぼゼロの状態にすることが可能になりました。
コスト比較~Bio-RESEシステム導入前後~
汚泥の発生量はほぼ0(放流基準内)を達成
活性汚泥法と同様に、排水中に含まれているBOD・SSなどは従来通り浄化できるにも関わらず、汚泥中に残存するBOD・SSや油分を分解することができ、さらに汚泥の発生量は平均して、1/5~1/10となります。
今回の場合、放流基準内になることで、汚泥発生量0(ゼロ)となりました。
結果的に、汚泥処理費用、薬品代等を大幅に削減し、ランニングコストの削減と、持続可能な社会貢献が可能となります。