こんにちは、早川です。
5月の大型連休も過ぎた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
本日は私が現場で日々感じている、微生物のついてのお話ししたいと思います。
N社様は弊社から近いこともあり、比較的頻繁に通わせて頂いております。
実はこちらの工場排水には、生物処理では難しいとされる鉱物油が含まれております。
しかし弊社の特徴である「水質に最適化したオーダーメイド微生物」の供給により、
非常に高い分解率と、安定した排水処理管理を実現しております。
(※詳しくは「鉱物油を含む排水の微生物処理」をご参照ください)
しかし恐らくプロのスポーツ選手がそうであるように、
たとえ素晴らしい才能を持っていても、それだけでは十分とは言えません。
その能力を発揮できる環境の構築と、その働きを維持するための食生活も重要な要素です。
N社様ではその水質を鑑みて、弊社が開発した栄養剤も添加していただいております。
つまり、ご馳走で元気になって貰い、より一層仕事を頑張って貰っている感じですね。
また生物による排水処理は、一般的に長期休暇後に不安定になりやすい傾向があります。
これは休業中に工場からの原水流入がない状況から、工場の再稼働により原水流入が始まり、
急な仕事(分解処理)の増加にびっくりしてしまう事がその理由のひとつと考えられます。
弊社ではこの対策として、長期休暇明けには現場に応じた特別な対応を行い、
安定した再稼働を実現しております。
微生物と言葉を交わす事は出来ませんが、現場の状況から表情豊かに語りかけてくれます。
そしてその内容が、「ご馳走の量がなぜか減っていて元気がない」だとか、
「休み明けで調子が戻らない」だとか、まるで私のようだなと感じる日々でございます。
阿吽の呼吸を目指し、今後も微生物とのコミュニケーションをしっかり頑張ります。
5月と言えば鯉のぼり。近所の鯉は今日も元気に悠々と泳いでおりました。
こんにちは、早川です。
本日は少し趣向を変えて、身近に存在する微生物の話をしたいと思います。
古来より陰に陽に我々の生活を支えてくれている微生物たち。
近年では数多くの企業様がその有用性に着目し、
微生物の力を活用した商品の開発・販売が盛んに行われています。
その中でもやはり個人的にはお酒やチーズ、調味料etc…
長い年月をかけて成熟していった食文化への貢献は素晴らしいと感じています。
という事で今回は食のお話。題材はキャベツです。
(今まさに春キャベツが旬ですね。お財布的にとてもありがたい存在です!)
キャベツの葉には乳酸菌が存在しています。
また葉が折り重なっているため他の野菜に比べてその量は多い、とも言われています。
乳酸菌は御存知の通り人間にとって有益な微生物であり、
ビタミン群をはじめとした栄養分を豊富に生産してくれます。
しかし生野菜ではなかなか量を取ることが出来ません。
かといって加熱してしまうと、せっかくのビタミンC等も吸収し難くなると言われています。
そこでお漬物の登場です。
キャベツのお漬物といえばザワークラフト。ドイツ発祥の食文化ですね。
実は私は以前酢漬けのザワークラフトを食べて「これは口に合わない…」と思った人間ですが、
ザワークラフトの本来の作り方は、塩漬けにして乳酸菌により発酵させる方法だと耳にしました。
実際にザワークラフトを乳酸菌発酵で作ってみたところ、
元がキャベツとほぼ塩水とは到底思えない旨味に溢れていて、今ではすっかり病み付きです。
物臭な私でも出来る、安くて簡単で美味しい素敵なお漬物。
詳しい作り方は専門のサイトに譲るとして、是非一度お試しいただけば幸いです。
微生物の存在を人間が知るより遙か以前から続く、二人三脚の食文化。
ロマンを感じずにはいられません。
数日前の近所の桜。まさに春爛漫といった心地です。
はじめまして。大阪生物環境科学研究所の早川と申します。
入社して4ヶ月、メンテナンス担当として3ヶ月。
排水処理や微生物のことなど、勉強の日々を過ごしております。
実は前職までは排水処理とは全く別の畑で仕事をしていたこともあり、
排水処理は本当に苦労とトラブルの絶えない所だと考えておりました。
しかし弊社の現場では想像とは全く違う、穏やかな光景が広がっていました。
例えば大手料理チェーン店の食材を製造しているS社様では、従来からの活性汚泥法に、弊社のBio-Reseシステムを追加導入して頂いております。
こちらにお伺いしてまず驚いたことは、臭いをほとんど全く感じなかったことです。
全くの偏見ですが、食品関連の処理施設となると臭気の問題は避けて通れないものだと考えておりました。しかし排水処理の初めの時点で、S社様に最適化した微生物による分解処理を行っているためか、施設全体を通してほぼ無臭。処理途中の水を直接嗅いでやっとといった所でした。
排水処理のご担当様からは、「以前はトラブルで夜帰れないことが何度もあったが、大阪生物環境科学研究所の力を借りてからはその様な苦労からはすっかり無縁。排水処理のことだけやっていると暇で仕方がない。」と、冗談交じりのお話とともに素敵な笑顔を頂きました。
今後も安心して任せていただけるよう、些細な変化にも注意を払い、より一層努力して参りたいと思います。
弊社2階より。稀に見る大雪に、炬燵が恋しくてなりません。
活性汚泥法
1862年イギリスのロイドが汚水に空気を吹き込んで実験したことから始まる。現在も排水処理の主流として、下水道処理場などはこの方法で行われており、140年の歴史がある。
(活性汚泥法の例)
汚水負荷を100とすると、曝気(空気を入れること)によって汚水中に元から存在する微生物の作用で約70となり、放流水が3、汚泥は67となる。
大量の汚泥が出ることが特徴で、その処理費が大である。
オーダーメイド微生物浄化法(バイオレメディエーション)
活性汚泥法の微生物の分解力を強化した方法で、この分解力の優れた微生物を開発して現物に導入し、汚水中の有機物を分解させ、汚泥の大幅削減を可能にする技術を言う。
(一例)
(株)大阪生物環境科学研究所は、この微生物を汚水に合わせてオーダーメイドで開発する技術を持っており、国内はもとより国外でも実践している会社である。汚濁物を微生物が分解してCO2とH2Oにしていくので環境への負荷は軽減され、地球環境の修復に多大な貢献が可能となる。NHKでの放映や新聞にも多く取り上げられ、その技術は注目を浴びている。
こんにちは、長井です。
先日、排水処理セミナーに参加してきました。私は経験が浅いので、一般的な排水処理に関しては知識がなく、通常どのような排水処理が行われているのか学ぶためです。
講習は主に、事業所で新しく排水処理担当になる方をターゲットにしていたため、基本的な化学の基礎から始まり、初心者でも入りやすくなっていました。私は久しぶりに大学のような講義を受けたので懐かしく講義を受けました。
排水処理方法は簡単に言うと、排水中の汚れを①分解する、②分離して汚れを取り除く、という方法により放流水を得ることになります。そこで、この分解または分離方法で様々な手法があることを知りました。
弊社は排水にあった微生物で分解するという生物処理について取り組んでいますが、その他にも凝集剤の使用や、加圧浮上などの物理的、化学的処理という手法もあります。詳しい内容は主に物理的、化学的処理法についてが多く、参加者からの実際の質問も化学的処理法についてがほとんどでした。
私は多くの事業所では生物処理である活性汚泥法で処理が行われていると思っていましたが、意外にも物理的、化学的処理が多いのだと驚きました。
生物処理は微生物に分解させるため、手間はかかりませんが、工業製品や化学製品を生産している事業所排水に対し、一般的には微生物では分解しづらいから、普及していないのだと思いました。
しかし、弊社は化学工場排水(高塩分濃度)の処理実績があり、微生物が活動しにくい排水でも微生物を開発することで処理が可能になると考えております。弊社の技術では一般的に難しい排水でも微生物で処理できるので広めていきたいと思います。特に高塩分濃度水には6~7%での排水処理の実績を持っています。