アーカイブ:2019年6月
化学工場で発生する排水には、通常、生物処理に向かない基質が多く含まれております。
その影響で、処理が不安定になりやすいことから、一般的に、凝集剤などの薬品を多用する方法がとられています。
しかし、その結果、副産物として多量の汚泥と多額の処理経費が発生します。
さらに、年々厳しくなる排水への規制に加え、各地域で上乗せの放流規準があることから、
定められた基準を充たすために大変苦労されている工場も少なくありません。
そのような状況もあって、
何とか処理を安定させ、汚泥などの処理費用を削減したいという要望が当社にも多数寄せられております。
当社では、凝集剤などの薬品をできるだけ使用しない、
オーダーメイド微生物処理法[Bio-RESEシステム]を推奨しております。この方法は、それぞれの汚れを分解する微生物を、個々に開発し現場に導入していく方法です。
また、こちらの技術は22年以上前より進めてきた当社独自の技術であり、
今までの環境を引き継ぎつつ、最低限の装置を追加・改造することで対応できるケースが多いことから、皆さまに大変喜んでいただいております。
このオーダーメイド微生物浄化法では、各工場の排水の基質を見極め、その主な汚れを分解できる微生物を開発して、現場に入れていくため、確実に浄化が行われ(最高BOD、n-Hex99%減少)、結果、放流規準のクリアに繋がります。
オーダーメイド微生物の開発期間は、完全受注後の対応となり、化学工場の場合、平均6ヶ月程度で、その成果を報告することができます。工場の基質を見極めてそれに対応する微生物をオーダーメイドで対応するため、処理の安定化への貢献と、処理の余力を高めるため、生産量の増大につながることとなります。
この結果、汚泥発生量は格段に減少し、処理の安定化と、汚泥の処理費用を大幅削減することが可能となります。
多くのケースで汚泥は50~90パーセントの大幅削減が期待できます。
したがって、加圧浮上装置に頼ることなく、オーダーメイド微生物で排水処理ができるのです。
当社では、このオーダーメイド微生物浄化法を、
一人でも多くの方々に知っていただき、利用していただきたいと思っています。
処理コストの大幅削減につながる、環境に優しいこの微生物浄化法をご活用くださいませ。
以下、最近の事例を3例、生産量への貢献と経費削減例を記載します。
排水処理分野、処理量[貢献内容] 例
① 化学工場 2400t/d [工場生産負荷50%増加に対応、汚泥削減70%を達成]
② 化学工場 36t/d [処理安定性の向上、汚泥削減90%を達成]
③ 化学工場 22t/d [工場生産負荷20%増加に対応、汚泥削減50%を達成]
化学工場の排水処理のことならお気軽に当社へご相談ください。