アーカイブ:2015年
こんにちは。森下恭子(やすこ)です。
前回の身の回りの微生物のお話をさせていただきました。今回は微生物とオーダーメイド微生物浄化法(Bio-RESEシステム)のお話をさせていただきます。
前回の記事で「分解する対象物が異なれば、それらを分解する微生物が異なる」と説明させていただきました。
当社は、この発見を排水処理技術に活かせるのではないかと考え、長年の研究より得た約5000種以上の菌を利用し、研究を繰り返し行いました。
そして、特殊環境(工場排水等)に対して、その環境中の有機物を特別に良く分解する微生物を新しく与えることで、元々存在した菌と新しい菌が共に驚異的な分解(浄化)を果たすことを可能にしました。この技術をオーダーメイド微生物浄化法(Bio-RESEシステム)と名づけたのです。
この技術により、製造工場において負担が大きかった排水設備の引き取り汚泥コストや、浄化にかかる経費が大幅に削減可能となりました。
当社はBio-RESEシステムを事業化してすでに22年になりました。今では、食品工場、化学工場、金属工場など多岐にわたり活用されています。
特に、高塩濃度の調味料工場、梅干し製造工場、精肉ハム工場・海産物加工工場など、他社が困難とする負荷の高い工場排水でも微生物浄化を可能としており、皆様に多く引き合いを頂いております。
また、日本のみでなく、タイ、マレーシア、韓国、中国など、東南アジアにもBio-RESEシステムは広がっています。
この浄化技術は、物理化学的方法とは違って、地球を汚さず自然の摂理にかなった方法で、地球環境を浄化できる最良の方法として注目を頂いています。
2003年には、NHK-TVの「地球だい好き」で紹介され、大変な反響を頂きました。また、明治図書出版の中学2年の国語の教科書にて、数多くの微生物を使って排水処理を行い、地球環境浄化を実践し活動の場を確実に広げている研究所として紹介されています。
今後、この微生物浄化法が、水処理の主流となることを実感しています。
こんにちは。森下恭子(やすこ)です。久々にお目にかかります。
今回は、身の回りの微生物のお話を致しましょう。
微生物は、肉眼では見えない生き物の総称と言われています。ですから、みなさんの目に留まりにくいのは当然です。
しかし、私たちの見渡す限り空気中、水中、家の壁、床・・・ありとあらゆる場所に微生物はいるのです。極限の地(北南極、氷の中、100℃の温泉水の中)からも微生物は発見されています。
もっと身近なところでいうと、私たちの皮膚は常に微生物によって守られています。それは、常在菌と呼ばれていて、病原菌の侵入を防いでくれています。常在菌が体表面でいちばん少ない場所は、いつも手洗いしている掌(てのひら)であり、1 ㎠当たり100個程度存在しています。他の体表面では、掌の100倍以上の常在菌が存在していると言われています。
それだけでなく、私たちの腸内には、約100兆個の微生物がいて、私たちが食べた食物の消化吸収を助けています。
つまり、私たちは毎日、微生物のお世話になっているのです。
「微生物は地球上の分解者である」と、中学理科の教科書で学習した人も多いのではないでしょうか。リンゴは、木から落ちると腐敗して、その姿をなくしていき、土に還っていきます。地上の植物、動物も、枯死すると同じ運命にあります。その働きを、分解者である微生物がつかさどっているのです。
このように、小さな目に見えない生き物が、実は、私たち人間が生きていくにはなくてはならない存在であるのです。これら微生物がいなくては、人は一刻も生きてはいけない、とても重要なパートナーなのです。
微生物にも、人間と同じように個々に特徴があります。
当社では、40年にも及ぶ微生物研究の中で、「分解する対象物が異なれば、それらを分解する微生物が異なる」ことを発見しました。
この発見を技術化し、排水処理に活用したのが、当社のオーダーメイド微生物浄化法(Bio-RESEシステム)となります。次回はBio-RESEシステムについて少しお話させていただきます。
こんにちは、早川です。
カレンダーの上では夏も終わりに近付いている・・・はずですが、暑い日が続いています。
私はお客様の排水処理施設へメンテナンスに伺っては2L水分補給する日々です。
まだまだ熱中症などが考えられますので、皆様もどうぞお気を付け下さいませ。
さて本日は私の趣味のひとつ、ベーコン作りのお話です。
ベーコン作りは意外と簡単で、以下の4stepで出来てしまいます。
(1)漬け込み(お肉に塩や砂糖・香辛料で味と香りを付ける)
↓
(2)塩抜き(水にさらして余分な塩分を抜く)
↓
(3)乾燥(余分な水分を飛ばす)
↓
(4)
市販品ではなかなか味わえない薫り高い風味が存分に味わえて、とてもお勧めですよ!
(1)の漬け込む塩分を抑える事で(2)の塩抜きを不要にする作り方もあるそうですが、
やはり個人的にはしっかりと漬け込んで、自分なりに調整する方が好みです。
(1)で用いる塩分は、お肉に対して3%。塩水で考えると海水と同水準でしょうか。
古今東西、塩は食品を保存する目的でも使われてきました。
ベーコン作りで塩分を加える理由も、その一環でしょう。
一般的な活性汚泥法における塩分濃度の上限は0.6%、
条件が非常に上手く合致した場合であっても1%が限界と言われています。
塩分濃度3%という環境が、多くの微生物にとっていかに厳しいものか良く分かりますね。
しかしながら微生物にも様々ございます。
中には好塩菌と呼ばれる、塩を含む環境を好んで生息の場とするものも存在します。
弊社ではこのような特殊微生物を最大限に活用して、
各工場の排水の基質に応じた微生物を開発し、
お客様の元にご提供させていただいております。
などという営業寄りの話はさて置きまして、
単に食い意地の張った私個人の考えとしましては
これらの食材と微生物を上手に組み合わせる事で、
例えば塩漬発酵食品など、新たな食品が出来ないかなと
自家製ベーコンをビールのつまみに夢想している次第でございます。
こんにちは、藤井です。
今回は、お盆のお話。
先日のお盆休みに、久しぶりにおばあちゃんの家に行ってきました。
お盆には、きゅうりとなすびの乗り物を飾ったりしますが、みなさんは作られたりしましたか?
「精霊馬(しょうりょううま)」と呼ばれるこれは、きゅうりが馬、なすびが牛を表しているそうです。
ご先祖様がこれに乗り、行きは足の速いきゅうりの馬で、早くお家に来られるように。帰りは足の遅いなすびの牛で、お供え物をたくさん積んでゆっくり帰れるように、ということです。
おばあちゃんの家でも、お仏壇にきゅうりを飾っていたそうです。
ところがある日、そのきゅうりがおばあちゃんの目の前で、ぽーんと勝手に転がり落ちてしまったのです。
そういえば、おじいちゃんはきゅうりが嫌いだったそうで…
嫌いだからって、蹴飛ばさなくてもいいのにねぇ。と、おばあちゃん。(^_^;)
お盆には、不思議なこともあるんですね。
営業部のカタオカです。夏も本格的に始まった今日この頃、寝苦しい夜と早朝に悩まされます。特に朝方、「シャーシャーシャーシャー」四方八方から聞こえる夏の名物・・・
そう、セミです。
私は、ちょっとした音でも起きてしまうため、夏でも窓を開けて寝られないのです。
(暑い……けど、外はうるさくて寝られない…)
ある日曜日の朝、子供と何処のセミが鳴いているのか確認しにいくと・・・
なんと我が家の庭にある木にパッと数えるだけで20匹以上のセミの軍団が・・・。
下の写真がその木の一部分。(他の木も合わせるととんでもない数のクマゼミです。)
近くには、あちこちに抜け殻もあります。
アブラゼミの幼虫は、土の中で6年過ごし、7年目の夏に土の中から出てくるようで、種類により異なりますがクマゼミもアブラゼミに近いらしいです。
娘と息子との3人で観察していたのですが、「このセミは娘と同級生で、ようやく外に出てきたんや~。しかも成虫の寿命は2週間程度なんや~。」と思うと、何か感慨深いものを感じざるを得ませんでした。
『有限である時間を大切に使いましょう』
セミの観察から改めて考えさせられた教訓です。