微生物OSK(2)
こんにちは。森下恭子(やすこ)です。
前回の身の回りの微生物のお話をさせていただきました。今回は微生物とオーダーメイド微生物浄化法(Bio-RESEシステム)のお話をさせていただきます。
前回の記事で「分解する対象物が異なれば、それらを分解する微生物が異なる」と説明させていただきました。
当社は、この発見を排水処理技術に活かせるのではないかと考え、長年の研究より得た約5000種以上の菌を利用し、研究を繰り返し行いました。
そして、特殊環境(工場排水等)に対して、その環境中の有機物を特別に良く分解する微生物を新しく与えることで、元々存在した菌と新しい菌が共に驚異的な分解(浄化)を果たすことを可能にしました。この技術をオーダーメイド微生物浄化法(Bio-RESEシステム)と名づけたのです。
この技術により、製造工場において負担が大きかった排水設備の引き取り汚泥コストや、浄化にかかる経費が大幅に削減可能となりました。
当社はBio-RESEシステムを事業化してすでに22年になりました。今では、食品工場、化学工場、金属工場など多岐にわたり活用されています。
特に、高塩濃度の調味料工場、梅干し製造工場、精肉ハム工場・海産物加工工場など、他社が困難とする負荷の高い工場排水でも微生物浄化を可能としており、皆様に多く引き合いを頂いております。
また、日本のみでなく、タイ、マレーシア、韓国、中国など、東南アジアにもBio-RESEシステムは広がっています。
この浄化技術は、物理化学的方法とは違って、地球を汚さず自然の摂理にかなった方法で、地球環境を浄化できる最良の方法として注目を頂いています。
2003年には、NHK-TVの「地球だい好き」で紹介され、大変な反響を頂きました。また、明治図書出版の中学2年の国語の教科書にて、数多くの微生物を使って排水処理を行い、地球環境浄化を実践し活動の場を確実に広げている研究所として紹介されています。
今後、この微生物浄化法が、水処理の主流となることを実感しています。