梅雨の七変化

こんにちは、藤井です。
先日やっと梅雨明けし、もうすっかり夏だなという感じです。
梅雨はじめっとしたイメージがあり、あまり得意ではありませんが、梅雨時に見られる紫陽花はなかなかお気に入りです。

梅雨時に見られる紫陽花

紫陽花と言えば、くるくると移り変わるあの色。別名は「七変化」とも呼ばれるそうです。
昔、紫陽花の色は土のpHによって変わる、と聞いたことがありますが、なぜそうなるのか詳しくは知りませんでした。みなさんはご存知ですか?

という訳で、気になったので少し調べてみました。
私が一番気になっていた、土のpHによって色が変わる、というのは本当みたいです。
そもそも紫陽花の青や紫、ピンクの色は、アントシアニンという色素によるものですが、それがどうpHと関係しているのでしょうか。

アントシアニンは、アルミニウムと結合すると青色を、アルミニウムが少なければピンク色を発色します。このアルミニウムがポイントで、アルミニウムは酸性では水に溶けやすく、アルカリ性では水に溶けにくくなっています。
ですから、アルミニウムがよく溶け出す酸性の土では青色の紫陽花が、アルミニウムのあまり溶けないアルカリ性の土ではピンク色の紫陽花が、それぞれ咲くことになります。
なるほど、単に酸性アルカリ性、というだけではなかったんですね。
ちなみに、白い紫陽花も見かけることがありますが、これはアントシアニンを持っていないので、土のpHに関係なく白く咲くそうです。

この色の変化から、紫陽花の花言葉には「移り気」など、ややマイナスイメージなものもありますが、
微妙な色のグラデーションは、夜明け前の空のようで、とても綺麗だなと思います。

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