アーカイブ:2012年9月

工場の排水処理は100年前にイギリスで発祥した活性汚泥法が主流です。この方法は、排水の種類を問わず、排水をためた水槽に空気を送ってバッキをし、上澄み液と汚泥層に分離させて、上澄み液を放流させる方法ですが、以下のような問題点があります。

① 大量の汚泥が発生するため、薬品代など高額の処理費用がかかる

② 工場排水は常時変動し、汚泥を分離させるタイミングがあるので常時担当者が必要

③ 高濃度処理(BOD2000以上)は困難。加圧浮上装置など別途附属設備を必要とし、付設に経費がかかる。

一方、当社は、排水中の成分を特によく分解できる微生物を専門家がオーダーメイド開発し、排水浄化に活用する方法を提案しています。他者に先駆けたこのオーダーメイド微生物処理法は、その浄化能力、経済性、地球環境に貢献できるなど多くの特徴を持ち、19年の実績があります。

具体的に、オーダーメイド微生物処理法では、前述の活性汚泥法の問題点を次のように解決できます。

① 排水中の成分を微生物が分解するので、大幅な汚泥削減となる。それに伴い、汚泥処理費用も大幅に削減できる。

② 排水中の成分が微生物の食糧となるので、成分濃度等の多少の変動には自動的に対応することができる。よって、常時担当者は必要なくなり、作業効率が良くなる。
③ 高濃度排水に対応できる。

製油工場のn-Hex値11000が7に、 梅工場の高BOD値85000が72に、また高塩濃度の化学工場(EP樹脂工場)では、8%の塩分濃度で活躍できる微生物を開発し、導入することによってCOD値8204が135になり浄化に成功したという実績があります。

この技術によって、加圧浮上装置が不要となり、排水処理施設費用の大幅削減が達成できました。

またメンテナンス時の薬品使用量も激減し、排水処理経費の大幅削減につながります。

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